EWI5000のオクターブローラーをグリスアップするぞ!

EWI5000 グリスアップ DIY
EWI5000 グリスアップ

こんにちは。

最近、余り吹いていなかったEWI5000を引っ張り出してきて、吹いてみたら、オクターブローラの調子がいまいちと言うことに気づいてしまったマルモです。

普段は、お手軽なEWI-USBちゃんばかり吹いていて、EWI4000SWくんやとEWI5000さんとは余りお付き合いできていなかったのですが、youtubeを見ていて、ふと思い立ってEWI5000を引っ張り出してきて吹いてみました。

EWI4000SWやEWI5000はEW-USBに比べて、タッチセンサーが鈍いんですが、EWI5000のオクターブローラーの反応が悪いことに気づきました。

オクターブローラー
オクターブローラー

暫く放置していたこともあって、オクターブローラーの接触が悪くなってきたのかな?

EWI-USBとEWI4000SWはオクターブローラーはグリスアップ済みですが、EWI5000はネットで分解情報が見つからなかったのと、それほど使う頻度が高くなかったので、やっていませんでした。

という事で、今回は、「EWI5000のオクターブローラーをグリスアップするぞ!」です。

という事で、お約束です。

●EWI5000を分解するとメーカー保証が受けられなくなる可能性があります。
●この記事の内容によって生じた損害等の一切の責任を負いかねますので、ご了承ください。
●分解、グリスアップ、組み立ての全ての作業およびその結果については、自己責任でお願いします。

では、まいりましょう。

道具

分解に必要な道具です。

  • 細めのプラスドライバー
  • 2mmの6角レンチ
  • ラジオペンチ
EWI5000-Tool
必要な道具

分解

分解は、一言で言うと、見えるところにあるネジを全て取る! です。

ネジは長いものや短い物など、多少サイズが違っているので、外した場所が判るように、本体に付いていた場所の通りに並べておく等、後で判らなくならないようにしておきましょう。

バッテリーを外す

最初にバッテリーを外しておきましょう。

バッテリーは寿命が来たら交換になるので、将来的にも使う手順になります。

バッテリーボックスのネジを緩めると。

EWI5000-Battery-Case
バッテリーボックスのネジ

中からバッテリーがこんにちは。

EWI5000-Battery
バッテリー

バッテリーを持ち上げると、バッテリーと本体を繋ぐコネクターが見えるので、これを抜きます。

EWI5000-BatteryConnector
バッテリーコネクター

コネクターがほとんど出っ張っていないので、コードを引っ張らないと抜けないのですが、コードを強く引っ張ると、コードの方がコネクターから抜けて、泣き別れ状態になってしまう可能性もあるので、できるだけコードに負担を掛けないようにコード側のコネクターと一緒に「左右にキコキコ」引っ張りながら抜くようにしましょう。

マウスピースを外す

マウスピースも寿命品で汚れてきたら交換することになるので、この手順もこの先使うことになります。

マウスピースはAmazonで売っています。

マウスピースの根元穴からドライバーを入れてネジを緩めます。

EWI5000-Mouthpiece
マウスピース固定ネジ

十分緩んだところで、少し、「左右にキコキコ(パート2)」回しながら引っ張れば、外れて、バイトセンサーさん、こんにちは。となります。

EWI5000-BiteSensor
バイトセンサー

バイトセンサーはデリケートなので、作業中にぶつけて曲げないように注意しましょう。

ここまでは、準備作業のような物です。

リアパネルを外す

いよいよ、本丸の攻略です。

EWI5000のリアパネルには沢山のネジが付いているので、そのネジを全て外します。

例外は、上下のベンドセンサーの位置調整兼プログラムチェンジボタンのネジ。

EWI5000-BendSensor
ベンドセンサー

こいつらは、リアパネルの固定には寄与していないので、外す必要はありません。

プラスのネジ以外にも外すネジがあります。

底に付いているフォンジャックのネジ。

EWI5000-PhonJack
フォンジャック

ラジオペンチで回すと簡単に外れます。

バッテリーボックスの中に隠れている、6角穴ネジ2個。

EWI5000-BatteryBox
バッテリーボックスの中の六角ネジ

こいつが、ネジらしく見えないのがくせ者。

六角レンチを突っ込んで回します。

全部のネジを外すと、リアパネルが外せます。

本体パネルを外す

リアパネルを外すと、オクターブローラーを止めている4個のネジが見えるようになります。

オクターブローラーネジ
オクターブローラーネジ

もう一つ、底のカバー固定ネジ

底カバー固定ネジ
底カバー固定ネジ

このネジを外せば、「EWI5000」のロゴが書いてある、本体パネルが外せます。

オクターブローラーを外す

本体パネルを外すと、オクターブローラーが外せるようになります。

オクターブローラー
オクターブローラー

外すのは簡単で、オクターブローラーは本体基板にコネクターで付いているだけなので、引っ張れば外れます。

オクターブローラー基盤取り外し
オクターブローラー基盤取り外し

グリスアップ

いよいよローラーのグリスアップです。

オクターブローラーの一番上と一番下のローラーは、固定されて入れ回らないので、この二つのローラーはグリスアップする必要はありません。

余談ですが、EWI-USBも一番端のローラーは回りませんが、一番端のローラーだけにタッチすることで、もう1オクターブ上下の音域が出ます。

この仕組みのお陰で、EWI4000Sや5000では8ローラーで7オクターブですが、EWI-USBは4ローラーで5オクターブのコントロールが出来るようになっています。

上手いことやって、ローラの数を節約してますね。

という事で、7個のローラーを外して、ちまちまとグリスアップしていきます。

ローラーの取り外しですが、基板からローラーを外しても良いのですが、ローラとローラ軸を固定しているネジと、ローラ軸と基盤を固定しているネジの締め付け強さの違いで、どっちらかが外れます。

なので、私は、外れた形でのグリスアップをしました。

外し方は、基盤側の6角ナットをラジオペンチで押さえて、ローラの中にあるプラスねじをドライバーで回します。

プラスねじが負けると基盤にローラ軸が残って、ローラーだけ外れます。

ローラー取り外し(プラスねじの負け)
ローラ取り外し(プラスねじの負け)

ローラが見えていますが、黒く汚れていますね。

元々付いていたグリスが、ローラーとこすれて黒くなったようです。

余り滑りは良さそうではないです。

プラスねじが勝つと、ローラーごと基盤から外れます。

ローラー取り外し(プラスねじの負け)
ローラー取り外し(プラスねじの負け)

この場合は、ローラー軸の根元が6角ナットになっているので、そのナット部分ラジオペンチで押さえて、ローラー内のプラスねじを回せば、ローラと軸を分解できます。

ローラー軸とローラ内部を爪楊枝にティッシュペーパーを巻いて掃除してから、グリスを付けます。

グリスは定番の「ナガラ テナメイト」導電グリスです。

導電グリス
導電グリス

Amazonで売ってます。

このグリス、EWIのオクターブローラー用に買ったのですが、爪楊枝の先に付けてローラー軸に塗る程度なので、ほとんど使いません。

チューブ1本使い切るには、数百本以上のEWIのグリスアップが出来るでしょう。

ローラー軸の先端の方にグリスを付けて、ローラーをクリクリはめれば、グリスが行き渡ると思います。

組み立て

組み立ては、分解工程の逆の手順で、ネジを締めていきます。

以上。(笑)

結果

EWI4000SWのオクターブローラーをグリスアップしたときには、ローラーが油ぎれ感があって、キスキス擦れて回っている感じでした。

今回のEWI5000は、それほど、すり切れた感じはないものの、感度が悪い状態でした。

惰性でくるくる回るくらいのゆるゆるも感がありました。

グリスアップ後は、ヌルっと回る感じになって、カチャカチャ感が薄れて、ローラー軸と一体感が増した感触になります。

もちろん、ローラの感度も復活。

高級感が増した操作感になります。

これで、しばらくは、ローラーの不調から解放されると思います。

3本のEWIのオクターブローラのグリスアップをしてみましたが、最初から付いているグリスはどれも気持ち程度の物で、ローラー軸とローラ内が真っ黒に汚れた状態になっていました。

オクターブローラーはタッチセンサー主体のEWIの中でも重要な可動部なので、最初から、きちんとした導電グリスをつけておいてほしいものだと思います。

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